仕事について

2008年2月13日 (水)

向かい風

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

なんだか、向かい風ばかりが吹いているように感じる今日この頃。

建設途中の学校の一部を村人が壊したり

実施途中だったプログラムを政府からの突然の要請で
キャンセルしなければならなくなったり、

省庁に定期活動報告を出しに行けば
あれやこれやと追加の書類やその他モロモロを要求され、
お百度参りのように日参しなければならなかったり、

車のライセンスを更新しようとすれば、書類やその他モロモロを
要求され、こちらもまたお百度参り・・・。

etc。

今までも直面したことばかりではあるのですが、遠隔管理のため、

事実把握
  ↓
要因分析
  ↓
対策検討
  ↓
関係者と交渉

という問題解決の一連の流れに、「悠久の時」を必要とします。

特に、現地でナショナルスタッフが関係者と会うだけでも一苦労。
元々事前にアポイントを取るという文化がないのか、
アポイントをとっても直前にドタキャンされることは当たり前。
何度も通ってようやく会えるような有様です。

ようやく会えてからも、上記のようにスムーズに進むことがまずないため、
そこからが正念場と言った状況。

昔は「般若」と呼ばれるくらい短気だった私ですが、
こちらに来てからは、これでも随分と気が長くなったもんだと思います。はぁ。

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2008年2月 9日 (土)

マネジメントの孤独

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

「マネジメントは孤独である。」

アフガニスタンへの赴任前、そして赴任してからも、
様々なマネジメント本を読みましたが、どの本にも
このフレーズが出てきました。

そして本当にその通りであることを実感し続けてきた
この1年数か月でした。

たとえ前提条件が大幅に変わっても、結果は
出さなければならない。

どんなに苦しい状況でも、自分からは文句は言えない。
「男は黙ってサッポロビール」ばりに、前に進むしかない。
立ち止まって文句を言っている暇はない。

むしろスタッフからの文句や愚痴を受けつつ、それを
前向きな方向に変えていくことが求められる立場。

治安や事業進捗やスタッフの状況等、常に不安を抱えながら、
でも、現場の責任者として、その時入手できる情報を下に
その時できる最善の状況判断をし、常に自信を持って、
選択したゴールに近づくように、チームを動かしていかなければならない。

etc。

百聞は一見にしかず。
本当に、いや、思った以上の孤独感でした。

でも、どれもとても貴重なかけがえのない経験でした。
この貴重な経験のおかげで、まだまだではありますが、
1年前の自分に比べ、マネジメントを行う立場の人間として
少ーしだけ力が付いたと思います。感謝☆

それから、孤独を感じる時、同じ立場で話ができる友人って
本当に貴重です。
聞いてくれて、わかってくれる人がいると、とても心強い。

カブールでも、貴重な友人に恵まれ、本当に助けられました。
感謝!

イスラマバードでは、丁度同じ立場にいるパキスタン事務所長。
今日は、二人でセレナホテルでランチとお茶をし、ずいぶん
長いこと語ってしまいました♡

お互い抱える悩みや苦労が似ているので、そうだよねー、
と言いながら、随分長いランチとなりました。

思えば久々に自分の話をしたので、のどがカラカラに乾燥して
しまいました(!)

そうやって、沢山の人に助けられながら、なんとかやっているの
でした♪
絵美さん、ありがとうございました♡
また行きましょうねー。


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Cimg0470
イスラマバードセレナホテルのロビー。
美しく伝統的な建築様式とシャンデリアが特徴。

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2007年12月 5日 (水)

帰国休暇の思い出-番外編(ブログ紹介)

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

今日は帰国休暇の思い出の番外編。
元同僚のブログ紹介です。

Daira's Blog

dairaさんのブログは、軽妙で流麗な筆致と、美に対するこだわりと、鋭い思考が心地よくて、カブール赴任以降もちょくちょく拝見していました。

是非リンクさせて!とお願いしたところ、すぐにOK。
そして即座にエントリに書いて下さいました。早ーい!

dairaさん、今は開発業界とは異なる世界で活躍されていますが、開発への志も失わずに居て心強い限りです。
異なる業界との間で人材の交流が進むことは、歴史の浅い国際協力業界全体の底上げをするという観点からも重要ですよね。

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2007年12月 4日 (火)

帰国休暇の思い出-その3(ホスピタリティ)

皆さんこんにちは。ジェンカブール事務所長の柴田哲子です。

今日も、帰国休暇の時のお話です。

帰国休暇中に、家族で箱根に行きました。
色々な評判や価格を考慮して、初めて泊まる米系のホテルを選んだのですが、驚くほどのホスピタリティでもてなしてくれました。
例えば、時間がなくて箱根に行く直前にビックカメラでデジカメを買い、箱から出さずにそのまま持って行ったのですが(笑)、チェックインしている間にさりげなくその箱をホテルの手提げ袋にいれてくれたり。
また、部屋に案内してくれる時も、施設内の場所をとても丁寧に説明してくれました。
その案内係の人は、きっと何度も同じ説明をしているはずですが、とても楽しそうに嬉しそうに説明してくれたのが印象的でした。
働いている人たちが全般的に楽しそうだったのが、とても心地良い空間作りに一役買っている印象でした。

丁度この本(↓)を読んでいたのですが、ホスピタリティを身をもって体験できて、顧客として受けるその心地よさを実感できた旅でした(ちなみに泊まったのはリッツ・カールトンではありませんが)。

リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間
高野登(かんき出版)

ホスピタリティ、ホテル業界でなくても、どのような仕事に就いていても、とても重要ですよね。
この本では、「ここまでやるの?!」と思うくらいのホスピタリティレベルの数々に驚きましたが(笑)、どんな業界にいても、ここまでトコトン仕事をすると、きっと楽しいだろうなと思わせてくれました。
ホスピタリティは、顧客に向けてのものであると同時に、自分がプロフェッショナルとして仕事を極めていくための鍵でもあるのだろうと考えさせられました。

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2007年12月 3日 (月)

帰国休暇の思い出-その2(JBICで報告会)

皆さんこんにちは。ジェンカブール事務所長の柴田哲子です。

今日も帰国休暇のお話を。

私は、ジェンで働く(≒アフガニスタンに赴任する)前は、JBIC(国際協力銀行)で働いていました。
今回の帰国休暇中には、古巣のJBICでも「NGOの紛争後復興支援活動とマネジメント」という内容でお話をする機会を頂きました。

JBIC勤務時代には、本当に貴重な経験をさせてもらい、学ばせてもらったのですが、一番大きな財産は多くの素晴らしい同僚(上司・先輩・同期・後輩)と出会えたことです。
同時に、行外の方々との貴重な出会いもありました。

ところで話は飛ぶのですが、先日「Devil wears Prada」という映画を観ました。
一流ファッション誌の敏腕編集長の秘書として就職した女子大生が、数々の困難を克服してビジネスパーソンとして成長していく話です。
(敏腕編集長役のメリル・ストリープの演技が最高でした♡頬骨の演技。)

この映画で描かれているように、仕事をしていると、理不尽な状況でも結果を出さなければならないことがあります。
そんな時必要になるのは、経験・知識・胆力・・・色々ありますが、何より人とのつながりが一番重要なものだと思います。

それは、直接その状況を解決するための人脈という場合もあれば、解決のヒントを頂けることであったり、また応援してくれるということである場合もあります。
たとえ四面楚歌のような状況になっていたとしても、離れたところで誰かが応援してくれているのであれば、それだけで前に進むためのとても大きなパワーの源になります。
アフガニスタンに来て、様々な状況に直面する中で、人とのつながりにより助けられ、その重要性を実感してきました。

これまで人とのつながりによって助けられてきたことに応えるためにも、初心を忘れずに現場で結果を出していきたいと改めて思いました。
同時に、これまでの経験を経たからこそ気づく視点を生かし、生きた現場の情報を伝え続けていくこと、これもある意味恩返しになるのではないかと思った次第です。

今回のJBICでの報告会は、赴任してからの1年間を振り返り、今後の方向性を考えるとても良い機会にもなりました。
ご関係の皆さま、本当にありがとうございました♪

Cimg0053
JBICでお話しさせてもらった後、神保町の三幸園にて二次会。
素敵な男性たち(元同僚)に囲まれてご満悦の私(笑)。
4人で紹興酒2本空けました♡
みなさまご馳走様でした♪

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2007年8月22日 (水)

子どものいる風景

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

夏休みに広島を訪れていたJEN東京の同僚が、写真を送ってくれました(↓)。

21082007

戦後日本の青空教室の様子です。
これを見て、アフガニスタンを思い出したとのこと。

確かに!!(←手をポンと叩いて納得)
現在、JENが再建を行っているパルワン州の学校(↓)。

Rimg0015

男女共学/別学、服装等の違いはありますが、地べたに敷物を敷いて座っている生徒の様子や、黒板を立てかけている様子なんて、あらまあ、そっくりです。
でも、比べてみると、日本の昔の子どもって、超姿勢良いですね(笑)。特に、真ん中の列で飛び出して座っているオカッパちゃんの姿勢の良さと言ったら!

さて、このパルワン州の学校には校舎がないため、約500人の生徒は、現在テントや屋外、近隣の民家で授業を受けています。
そんな状況の中、JENでは先日校舎建設に着工しました。

冬前には子どもたちが新しい校舎の中で勉強を出来るようになる予定です♪

===

60年前の日本の子どもたち。
戦後の日本を廃墟の中から再建した彼らは、現在、楽しい老後を過ごしているのでしょうか。
そして、子どもだった彼らにとっての未来である現在の日本は、想像していた姿と比べてどうだったのでしょう。

一方、現在のアフガニスタンの子どもたち。
60年前の日本の子どもたちと同じような状況で学ぶ彼らは、どのような未来を思い描いているのでしょうか。
そして、彼らを待ち受ける未来は、どのような姿で彼らを迎えるのでしょう。

彼らが、希望に満ちた未来を思い描くことができ、且つ、その未来への希望をかなえられるような日がくるようなお手伝いをしたいと切に思います。

===

子どもたちの「学びたい」というまっすぐな気持ちを応援してみませんか?

例えば・・・、
1,000円で、石鹸やタオル、ポリタンクを使った伝染病予防の講習会を家族4人が受講できます。
5,000円で、子どもたちに2人用の椅子付きの机が用意できます。

ダンボールに入れて送るだけで、眠っている本が学校に!
やってみよう、BOOK・MAGIC!

「アフガニスタンを忘れないで REMEMBER AFGHANISTAN」
夏募金、やっています♪

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詳細はJENの東京本部にお問い合わせ下さいませ。

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2007年8月17日 (金)

ありがとう!

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

とっても嬉しいことがありました。
以前の職場の同僚が、メッセージ付きで、アフガニスタン指定でJENに寄付をしてくれたのです♪

アフガニスタンのような国の現場で仕事をしていると、長年の紛争が残した街や人びとへの爪あと、いびつな発展の様子等と日々触れたり、また、日を追う毎に増えてくる制約に直面することで、視点が近視眼的になることが増えてきます。

そのような中、想ってくださる人たちがいること、そしてそのお心遣いにとても元気付けられ、パワーをもらいました。

また、人とのつながりって嬉しくてありがたいものだなぁと思いました。
喜びも幸せも、悲しみも憎しみも、人としてのあらゆる感情は、ひとえに人ととのつながりによって生じるものである、と改めて思わされました。

Oさん、Kさん、Kさん、どうもありがとうございます!!
お心遣いがとてもとても嬉しかったです♪
そして思いやりにとっても元気付けられました!

アフガニスタンを思って支援してくださる方々の想いを確実に現場に届けられるよう、引き続き頑張ります☆

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2007年8月14日 (火)

初心

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

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無駄なものなど きっと何一つとしてないさ
突然 訪れる鈍い悲しみであっても

忘れないで君のことをぼくは必要としていて
同じようにそれ以上に想ってる人もいる
あなどらないで僕らにはまだやれることがある
手遅れじゃない まだ間に合うさ
この世界は今日も美しい そうだ美しい

Mr. Children『It's a wonderful world』

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2007年8月13日 (月)

所長のオシゴト

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

突然ですが、所長のオシゴトってどのようなものでしょう?

スタッフや事務所や事業のセキュリティ確保、対外関係構築、事務所マネジメント、事業マネジメント、広報、新規予算の獲得・・・etc。
色々ありますが、その中でも最も重要なのは、スタッフのモチベーション向上・維持だと考えています。

仕事を行う上で、モチベーションは本当に重要。
同じポジションに就いているスタッフでも、モチベーションがあるか無いかで、出てくるアウトプットから、オフィスの他のスタッフに与える影響まで大きく変わってきます。

アフガニスタンの場合、援助産業がGNPの上位を占める主要産業のため、NGOと言えども(他業種に比べて)高い給料水準をメインの理由に働いている人も少なくありません。
それはある意味当然。

しかしながら、結果を出しているスタッフ、ビジネスパーソンとして成長しているスタッフを見ると、それを超えた理由があるように思われます。
それはやはり、「アフガニスタンの人びとのためになる仕事をしたい」、という気持ち。

より困難な状況にある人びとの支援をする、というような内容の事業形成について打ち合わせをする時に、やる気に輝くスタッフの顔を見ると、その仮説が実証されているように思います。

建設業者との折衝、労働者の監督、住民との調整、行政機関からの問い合わせへの対応、報告書の作成・・・etc、日々の業務の一つ一つは細かい仕事であり、また、スムーズに進まないことが、ある意味当たり前の環境。

そのような時に、スタッフ全員が共感でき、モチベーションをアップさせられるような目標を設定し、またそのような環境を作っていく、それが重要な所長の仕事だと思っています。

日々変化する環境の中で、ぶれない目標を共有すること、そしてモチベーションを継続すること。

「言うは易し」ですが、志を同じくする仲間と共にチームとしてより良い仕事ができるよう、どのような環境にあっても、まずは私自身がモチベーションを高め、良い影響を与えられるよう、頑張っていきたいと思います。

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2007年8月12日 (日)

片付けられる女

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

少し前に、「片付けられない女」という言葉が流行りましたが、我が事務所には、その対極を行く女性がいます。

つまり、「片付けられる女」。しかも「超」が付くくらい片付けられる女。
彼女は、料理・掃除・国際スタッフの衣類の洗濯を担当するナショナルスタッフです。
一度に複数の仕事をこなすことの出来る、「ザ・スーパー主婦」。

週明けの日曜に出勤してくると、彼女はまず埃だらけのオフィスの机やPC周りの掃除を開始します。
以前も書きましたが、カブールは本当に埃が多く、窓を開けていると一日で机の上にうっすらと埃の層が溜まるほど。
でもクーラーがないので、窓は開けざるを得ません。すなわち常に埃だらけ。
そんな机の上を、次から次へと掃除していきます。

特に私の机の上は、資料や本や細かいものが色々と置いてあるのですが、彼女はそれらを一つ一つ雑巾で拭き、もとあった場所にきれいに戻してくれます。

次に、国際スタッフの朝食を出します。
以前の朝食メニューはケーキとお茶だったのですが、一度誰が教えた訳でもないのに、ドリップ式のコーヒーを入れてくれました。それがとても美味しくて、大絶賛したところ、最近では毎朝美味しいドリップコーヒーを出してくれるようになりました。
美味しいコーヒーで一日を始められる幸せ・・・♪

それから、キッチンに山と積み重ねられた食器洗い。
夜や週末は国際スタッフは自炊しているのですが、食器等はそのまま置いておくことが多く、大抵毎朝山のように鍋や食器がキッチンシンクに残っています。
それらを鼻歌を歌いながら、次々と片付けていきます。

そして昼食準備。
昼食は、毎日美味しいアフガン料理を出してくれます。
昼食は、国際スタッフ・ナショナルスタッフ全員でお金を出しているのですが、驚くのは彼女の資金回収能力。
毎月の支払いを忘れるスタッフがいようものなら、ものすごい勢いで回収に出向きます。
また、メニューに肉が出る時は、若干支払いを上乗せしなければならないのですが、その時も、渋るスタッフからものの見事に徴収してきます。
確実な資金回収能力は、ナニワ金融道も恐れをなす位(笑)。

午後は、昼食の後片付けをして、事務所や国際スタッフの部屋の掃除、それから洗濯・アイロンがけです。

彼女が掃除した後の部屋や事務所スペースは、驚くほどの綺麗さ。
ものがピシッと整理整頓され、埃一つ塵一つありません。

よくよく観察してみると、椅子の足や敷居の隙間、階段手すりの足元等、普段気が付かないような場所も丁寧に拭き掃除をしています。綺麗になるのも当たり前ですね。納得。

洗濯物もパリッとアイロンが効いて、清潔になって仕上がってきます。
ただ、彼女のプライオリティは、清潔>傷みのようで、余りに激しく洗ってくれるため、洗濯物の傷みが早いのが玉にキズ(笑)。

これだけの仕事を、業務時間内に全てこなし、しかも時間が余ってお茶を飲んでいる彼女。
本当に「ザ・スーパー主婦」なのです。

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