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2008年8月13日 (水)

治安について-ロガールの事件で思うこと

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

本日、カブールの南に位置するLogar州で
IRC(International Rescue Committee)の
国際スタッフ3名とアフガニスタン人ドライバー1名が
移動中に襲撃・殺害されたようです。

http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/7558076.stm
http://in.reuters.com/article/domesticNews/idINSP28185020080813

Logar州は、最近とみに治安の悪化が指摘されており、
ANSO(Afghanistan NGO Security Office)でも
移動等は検討した方が良いと言われていました。

事実Logar州では、中央部ではWardak州に次いで
2番目に多くの反政府武装勢力による事件が発生しています。

===
今回の事件で非常に違和感を感じるのは、3人もの女性が
殺害されているということです。

アフガニスタンの文化的に、女性を殺めるということは
馴染みがありません。

この点からも、そのような勢力の侵入を許す程、
情勢が不安定化しているとも考えられます。

アフガニスタンの状況が大きく変わりつつあるのかもしれません。

===
さて、このような事件が起こると、何故そのような地域に?
という議論が発生すると思います。

このニュースが入る前でしたが、今日はANSO の
Country Directors Meetingに出席してきました。

各国NGOのCountry Directorが集まって、
現在のアフガニスタンの治安情報や各NGOの見解や対策を
シェアするものです。

本日は50~60名のCountry Directorが参加しており
今回被害に遭ったIRC以外にも、治安の悪い地域で
活動を続けているNGOが多数ありました。

いずれにしても、このような状況でも、これほど多くの
NGOが活動を継続しているということは嬉しい驚きでした。

やはり治安やアクセスが悪ければ悪いほど、人道支援の
ニーズが多くあるからというのが、既述の問いへの回答なの
だと思います。

もちろん、各ソースから十分に情報を収集し分析した上で、
それぞれが活動する地域情勢に合わせた対策を取ることは当然です。

ただ、このような事件が起こるたびに、十羽一絡げにして
アフガニスタンは危ないという議論をするのは、
思考停止に陥った議論だと思います。

そのような思考停止の議論をベースに、アフガニスタンから
国際支援の手が引いていくことは、
過去の悲劇を繰り返す危険性を孕んでいると思います。

もちろん、他の国に比べればアフガニスタンの治安状況が
悪いことは全く否定するものではありません。
しかしながら、アフガニスタンの中でも、地域によって
治安状況に差があるというのは、他の国と同様だと思います。

大局観を失わずに、過去の悲劇を繰り返さないように、
必要な対策を取りながら、行動を続けることが必要だと思います。

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