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2008年7月 9日 (水)

気になること①:援助疲れ(その1)

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

さて、前回少し触れた「気になること」。
今日は「援助疲れ」についてです。

アフガニスタンの人びとの間に漂っている援助疲れ。
それだけでなく、支援する側にも同じような気配が
漂っているように感じました。
なんというか、倦怠期の夫婦のような感じ?

これについて、少し考えてみたいと思います。
まずはアフガニスタンの人々の間に蔓延する援助疲れの要因について。

アフガニスタン支援が本格化した2002年以降、大々的に表明された
支援金額や津波のように押し寄せた国際支援。
それらを前にして、アフガニスタンの人びとは、長く続いた紛争が
終結し、遂に平和が訪れ、そして自分たちの辛く苦しかった生活が
ドラスティックに改善すると期待しました。

しかしながら、その後何年経っても目に見えて良くはならない生活。
治安などはむしろ悪化傾向にあります。

一方、アフガニスタンの紛争の歴史に目を向けてみると、
紛争が続いてきた期間が四半世紀以上と著しく長かったこと等から、
本来あるべきインフラが殆ど整っていない状況です。
首都のカブール市内ですら、中心の道路から一本脇道に入っていくと、
舗装もされていない轍だらけの道路になるような状況。
つまり、インフラ整備の状況だけで見てもマイナスの状態なのです。

仮に「復興」を「ゼロ(=元々あった状態)に戻すこと」と定義すると、
アフガニスタンの場合、復興してもゼロにはならないのです。

マイナスからゼロへ、そしてゼロからプラスへ。
本来は段階を踏んでいくはずのものが、表明された巨額の支援金額や
津波のように押し寄せた国際支援を目の当たりにし、
アフガニスタンの人びとの間に、短期間にマイナスから一気にプラスになる、
というような現実離れした期待感が高まってしまったということは
想像に難くありません。

しかしながら、そのような期待が、何年経っても満たされない。
その苛立ちの気持ちが、援助疲れの気持ちとして、徐々に
蔓延しているように感じ取れます。

長くなったので、後半はまた次回!

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