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2008年1月

2008年1月27日 (日)

期待値と評価の反比例の法則

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

イスラマバードでは、最近一日平均2-3回の割合で停電になります。

不足するエネルギー源を調整するために行っている計画停電のようで、毎日決まった時間に起こります。

現在は集合住宅に住んでいるので、バックアップ用の発電機も置けず、電気が止まったら来るまで待つしかありません。

しかしよく考えてみれば、カブールでは電気が来る方がむしろ少なく、一日1-2回でした。
しかも、電力もとても弱く、たとえ電気が来ていても家の中はとても暗くて、本などを読むにはデスクスタンド必須という状態でした。

それに比べれば、一日数回の停電でも、それ以外の時は煌々と付く電気を享受できる今の状態は天国のようなもの。

愚痴を言ったらバチが当たるといったもんです(笑)。

たった2-3回の停電でイライラしてしまう自分を振り返り、期待値と評価の反比例の法則を実感しました。

イスラマバードは片側3車線の舗装された道路が走り、住宅街もビバリーヒルズのような外観(←これホントです。誇張じゃないですよ)。

マクドナルドもSUBWAYもケンタッキーもピザハットもあるし、電気も水道もガスも電話もあります。

毎日暖かいシャワーを浴びられるし、どんなに朝早くても翌日の格好をして寝る必要もないし、ドライヤーだって使えるんです。

それから、マイナス20℃まで冷え込んだりしないので、寝る時に毛布を7枚かけて寝る必要もないし、蒲団から出ている頭が寒さで痛くなるからといって帽子をかぶって寝る必要だってありません(笑)。

なので、期待値が自ずとあがっちゃうんですよね。

でも実際は、エアコンの通風口から虫が入ってきたり、お風呂場の天井から雨のように水漏れがしたり、お風呂場の天井一面をカビが覆っていたり(コワイ・・・)、電球がしょっちゅう割れたり・・・。
そんなことが日常茶飯事で起きています(笑)。

開発途上国ではある意味当たり前のことばかりですよね。
でも最初の期待値が高いと、現実以上に評価がぐぐっと下がってしまうところがあるように思います。

期待値と評価の反比例の法則です。

これが最も当てはまる場所、それがイスラマバードだと感じる今日この頃なのです。

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片側3車線の道路。街灯も街路樹も整備されています。定期的に散水車が水をまいてますし、街路樹の苗木には藁が巻かれて寒さから保護されています。

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ダンキンドーナツもありまーす。

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これは売り物の絨毯。道路わきのスペースに、まるで美術館のように飾られていいます。ちょっと粋ですよね。

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2008年1月22日 (火)

アフガン女性の女子力!

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

女子力(じょしりょく)って言うんでしょうか。

女性として、常に身だしなみに気を配ること。
コスメファッションヘアスタイル、etc。

気を配るのって楽しいことではありますが、時と場所によっては難しい場合も多いですよね。

アフガニスタンの冬は、シティパワーが殆ど来ないため、例えば事業地に行く早朝6:00am台は電気が付いていなくて真っ暗。
発電機を回そうにも、寒くてなかなかつかないので、暗闇の中手探りで出発準備をしなくてはなりません。

私の場合、前夜寝る時に翌日の洋服を着こんでそのまま寝て、起きたらコートを着ればそのまま出て行けるという方法をとっていました。

ナインティナインの岡村さんが、昔TVで同じことを話していた気がします。
私自身も、これはちょっとしたグッドアイディアだと、内心得意になっていたものですが、よく考えたら女子としてはちょっとありえませんよね・・・。反省(笑)。

さて、そんなアフガニスタンでも、いやむしろだからこそなのか、女性はとっても女子力が高いように感じます。

ブルカをかぶっている人が多いので、部外者、特に男性はなかなか見ることができないと思いますが、女性は普段からとってもおしゃれに気を配っています。

水もお湯も十分にはないので、髪もなかなか洗えないと思うのですが、みなさんとても豊かな長髪をキープしています。
洋服もカラフルな色合いのものを着ている人が多いですし、ネイルだって手を抜いていません(!)。

一度とっても驚いたのは、水事業を行なっていた村で目にした光景。
寒い冬の雪の日のことでした。

地面は雪と泥でぬかるんでいて、長靴でさえ歩きにくい状況。
そんな中、ブルカを着た女性が、子供を腕に抱えて歩いていました。

良く見ると、彼女の足元は、エナメルのピカピカした7cmヒール

子供を抱えてヒールって、重いし不安定だし、しかも冬の泥道の中なんて、絶対無理でしょーって思うのですが、その女性は颯爽と歩いてらっしゃいました。
どうやら村の女性の集会に行くために、おしゃれしていたようです。

このように、アフガニスタン女性は、結婚しても子供を産んでも、ますます美しさに磨きをかけ、女子力を高めているのです。

私も大いに見習わなければ、と思ったのでした☆

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識字教室に通う女性たち。
急勾配の崖に建てられた家に住んでいます。みんな、カラフルなファッションでしょ?

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2008年1月21日 (月)

雄気堂々

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

このお正月に色々読んだ本の中で、お勧めの一冊。

「雄気堂々」
城山三郎(新潮文庫)

日本経済の礎を築いた渋沢栄一の生涯を描いた本。

農民の子供として、幼いころから家業の藍染商売で才覚を現わす一方、攘夷論を信奉し外国人が支配する横浜の焼き打ちを実行しようとしたり、討幕を企てたりする。
一橋慶喜に仕え、仏留学した後は、新政府で大蔵省にて様々な制度立案をし、最終的にはかねてよりの信念であった株式会社設立のため民間に移転するという、波乱万丈な半生。

どのような状況でも、早まらずに現実的な考え方で対処していくところ、様々な物事を貪欲に吸収するところ、凄まじい深さと広さで勉強するところ、自分で仕事を作っていくところ等々、ビジネスパーソンとして見習いたい部分が多数ありました。

何事によらず大きな変化というものは、時に人の心を蝕む場合もありますが(そしてそのような事例もこの小説には書かれていましたが)、栄一は時代の大きな変化に飲まれずに、逆に時流をつかんでいったところに大いに感銘を受けました。

熱いです♡

そのほかにも、日本の商社の成り立ちなど、興味深い歴史的事実が多数書かれていて、面白かったです。

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時代の変化つながりで、遺跡の写真の続きをどうぞ。ミルフィーユのようなストゥーパ(仏塔)の土台。ライオン・仏僧・ゾウ・仏僧、という順番で重なっていました。

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2008年1月20日 (日)

パキスタンで過ごしたお正月

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

皆さんこのお正月はいかが過ごされましたか?
私は、年末にイスラマバードに来てくれた家族とのんびり過ごしました。

家族が日本を出る前日にブット元首相の暗殺事件が起きたため、今回は無理かなとも思ったのですが、フライトは8時間遅れたものの、なんとか到着したのでした。

しかし、到着の翌日は街にも出られず、宿舎に缶詰め。
歩いて5分のところにあるマーケットに買い出しに行ったのですが、ほとんどの店が閉まっているか、開けていても部分的だったり、もしくは営業していないような雰囲気を出しつつ密かに営業していると言った状況でした。

幸いにして、翌々日の大晦日には街もほぼ正常に動き出したので、ゴルフに行ったり、元旦にはガンダーラ遺跡群の中でも重要な地位を占めるタキシラの遺跡を見に行ったりして過ごしました。

タキシラの遺跡は紀元前3~5世紀のもの。当地を治めていた王アンビーは、東征を進めるアレクサンダー大王に加勢したそうです。西方と東方の文化を吸収して発展し、ガンダーラ美術を生み出していきました。

パキスタンに来て約3か月が経ちましたが、ずーっとバタバタしていたため、観光のようなものをしたのは、実はこれが初めてでした。
パキスタンには歴史ある場所が沢山あります。
ここに来たのも何かのご縁なので、折角だからこれからも折を見て訪れてみたいと思います♪

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タキシラ博物館に展示されていた出土品。「おもちゃ」コーナーにありました。オバQ?

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遺跡の一つの近くで遊んでいた子供たち。写真撮ってよー、と集まってきました。ポーズが決まってるねー。

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仏教修道院ジョーリヤーンの遺跡にあった美しい仏像。ここで遺跡の説明してくれた人は、とてもわかりやすい説明だったのみならず、こちらでは珍しいことにお金を受け取りませんでした!!

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2008年1月19日 (土)

イスラマバードに戻りました

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

先日お知らせした合同報告会には、おかげさまで沢山の方々にお越し頂きました♡
当日のこのブログ上での告知をご覧になってお越し下さった方もいて、とても感激しました。ありがとうございました♪

3地域(アフガニスタン・パキスタン・イラク)でのJENの活動についてご紹介し、そして沢山の方々とワインを片手に語り合いました。私自身もとても楽しませて頂き、また様々な気付きを頂いた夜でした。

そんなこんなで、大変充実した日本での日々を終え、本日イスラマバードに戻って来ました。

突然ですが、19世紀は大英帝国の時代、20世紀は米国の時代、21世紀は中国の時代と言われますが、それを感じさせる中国のエネルギッシュさを垣間見た帰路でした。

北京経由のパキスタン航空の機内で、通路をはさんで隣に座っていた女の人は、中国人。
なぜか突然話しかけられ(「赤いバッグかわいいね。私も赤が好き。赤い自転車持ってるよ」と話しかけられたのでした(笑))、根掘り葉掘り色々聞かれ(結婚しているのか、何歳か、子供はいるのか、何の仕事をしているのか、給料はいくらか、大学はどこを出たのか・・・etc)、同時に、(こっちが聞いてないにも拘らず(笑))彼女の身の上について色々話してくれました。

彼女は中国で短大を2つ出た後、日本に赴任した中国人のご主人と共に日本に移り、日本の私立大学で経済学の学士号を取り、その後続けて日本で働き、それから日本の国立大学で日本文学の修士号を取ったそうです。合計13年間勉強したと言ってました。

その間、子どもが二人生まれたけれども、二人とも中国に住む実母に預けて、仕送りを続けてきたそうです。
日本で働くと、安くても20万くらいはお給料をもらえるけれども、中国だと6万円位しかもらえないため、しばらくはこの形で稼いでいくつもりとのことでした。
しかし、既に仕送りで中国には新しい家を建て、子ども達には複数の習い事をさせているとのことです。

「勉強した分回収しなくちゃ、投資したら回収しないと意味ないからね」、と語る彼女は、エネルギーに溢れていて、今の中国を象徴しているようでした。

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本文とは関係ありませんが、しばらく離れていたため、とってもさみしんぼうになってしまったネコスケ。どこに行くにも付いてきて、いつも私を見張れる位置に陣取って、どこにも行かないよう目を光らせています(笑)。

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2008年1月16日 (水)

新年ごあいさつ+合同報告会のお知らせ

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

気が付けば、1月ももう半ばですね。
皆さん如何お過ごしですか??

遅ればせながらあけましておめでとうございます!
2008年が、皆さんにとって素晴らしい一年となりますように。
そして、アフガニスタンに暮らす人々にとって、平和を実感できる一年となりますように。

さて、実は私は、1月7日から一時帰国をしていました。
今回の帰国は、JENの方向性について協議する会議に参加することが目的でした。
1月11日~14日の4日間にわたり、長野の施設に缶詰めになって、JENの現在の課題や今後の方向性について朝から晩まで徹底的に議論しました。熱かったです!
特に、PFC(People Focus Consulting)という、ファシリテーションのプロ、そして熱いハートを持つ方々のご支援を頂いたので、とても有意義な時間を持つことができました。

今回の帰国のもう一つの目的が、本日開催される合同報告会です。
JENの世界3か所の事務所長が一同に会してお話しさせて頂く初めての機会となります♪

まだ席に余裕があるようなので、もしご興味のある方はぜひお越しくださいませ♡
仕事帰りにワインを飲みながら、国際協力への参加やNGOとのコラボ等々について語り合えればと思っています♪

            記

ラウンドテーブル・セッション、 合同報告会開催!
日時:2008年1月16日(水)  ←本日です!
   開場/18 : 00 スタート/18 : 30
場所:「神楽坂 ル・コキヤージュ」
   住所:〒162-0825 東京都新宿区神楽坂2-12-10 ヒルズ神楽坂1F
   Tel:03-3269-7003
概要:JENの海外事務所の事務所長が一同に会します。
   私たちがJENに求める支援とは?
   私たちにできる支援とは?
   ざっくばらんな意見交換会"Cafe Liberte"が発足します。
  スピーカーライナップは、ご覧のとおり。
  ● シリル・カッパイ(海外事業部 部長)
  ● 柴田 哲子(アフガニスタン カブール事務所 所長)
  ● 山田 絵美(パキスタン イスラマバード事務所 所長)
入場料 : 2,000円(ワンドリンク付き)
(*賛助会員、JSC会員は1,600円<ワンドリンク付き>)
定員 : 25人

Contact : ■<お問い合わせ・お申し込み>
JEN東京本部事務局・西丸まで
電話:03-5225-9352       
email: info@jen-npo.org

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