イスラーム生誕
イスラーム生誕
井筒俊彦(中央公論新社)
皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。
赴任している国を理解しようとする気持ちは、一種恋をしているような気持ちのようにも思えます。
相手のことをより良く知りたいと思い、その考え方の根幹を成している思想や宗教を理解しようとするような。
この本を読んでいて、そんな気持ちになりました。
スタッフのことを理解したいと思って手に取った一冊。
イスラーム初心者の私にとっても、とてもわかりやすく、また、「なるほど!」と思えるような気付きに溢れた本でした。
例えば、イスラム教の起こりと、その時代を支配していた「ジャーヒリーヤ(無道時代)」の騎士道的思想の大いなる違い。
「アッラー」という神が、多神教が主だったジャーヒリーヤ時代の中を、唯一の神として進化していった発展経路を、言語学的側面から辿った過程。
イスラム教と、先行していたユダヤ教やキリスト教との初期の共存のあり方。
それから、「イスラーム」、「カリーム」、「ムスリム」などの言葉の意味と発生の過程、等など。
特に、砂漠の民ベドウィンのジャーヒリーヤ時代の思想と、現代のアフガニスタンで流れる思想の類似性(過去に対する執着=慣行、部族=存在の根源等)には考えさせられると同時に、アフガニスタンにイスラムが根付いた理由が逆説的に証明されているようで、興味深かったです。
いずれ時間が出来たら、アフガニスタンでのイスラム教の起源等について書かれた本をじっくり読んでみたいと思いました。
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コメント
宗教って日本人には一番理解しがたい分野かもしれませんね。僕もあまり避けてばかりでなく、理解は出来なくても勉強してみようかと思います。
投稿 Yoichiro | 2007年10月 4日 (木) 02時17分
Yoichiroさん、
(またの名を「ヨーチャイロ」さん(笑))
いつもコメントありがとうございます♪
そうですね。日本人にとって、宗教って本当に一番理解が難しい部分のような気がします。
でも理解しようとする姿勢で少し変わってくるのかなぁとも思います。
道は長いですね~。
投稿 柴田哲子 | 2007年10月 7日 (日) 17時14分