読書日記
皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。
ドバイでの入院・療養中は、幸いにして(?)じっくり&たっぷり沢山本を読むことができました。
乱読ですが、入院・療養中の友だった本たちをご紹介します。
ミャンマーの柳生一族
高野秀行(集英社文庫)
冒険家高野秀行氏のミャンマー紀行。高野氏は、現代の秘境を巡り、その旅行記を多数記しています。
破天荒な冒険、独特の文章が非常に愉快で、とても惹きつけられます。これまで出版されている本は全部読みましたが、どれも大変魅力的。
この本は、現在のミャンマー軍事政権を柳生一族に置き換え、高野氏の大学冒険部の先輩船戸与一氏とのミャンマー紀行の模様をつづった本。
かなり多くの爆笑ポイントが含まれていて、術後の体にはきつかったです(笑)。
しかし、丁度この本を読んだ直後にミャンマーは大変なことになってしまいました。ドバイに居た間、CNNではずっとデモの様子が流れていました。
フェルマーの最終定理
サイモン・シン(新潮文庫)
17世紀に残された数学の命題を、3世紀の時を経て20世紀に遂に証明した数学者を主軸に、数世紀にわたる数々の数学にまつわるドラマを紹介したノンフィクション。
フェルマーの最終定理を証明したワイルズのストーリーは、数学好きでなくても感動すると思います。私は、数学大好き!とは言えない人間ですが、知的好奇心を刺激されるとても面白い本でした。
未来を変える80人-僕らが出会った社会起業家
シルヴァン・ダルニル、マチュー・ルルー(日経BP社)
新たな視点と方法で社会問題に取り組み、問題解決をすると同時に利益を上げている人びとを世界中で取材した報告。
社会起業家という言葉は日本でも一般的になりつつあると思いますが、やはり企業活動と両立することを実践で示しているところが素晴らしいと思います。勇気付けられる本。
太陽の塔
森見登美彦(新潮文庫)
小説。やっと出来た恋人に振られた男子大学生の日常。
独特の文章と、現実と空想(妄想?)が入り混じる展開がとても面白く、ぐいぐい読めてしまいます。
京都の街が舞台になっているのも魅力的。
この本も、笑いのつぼが沢山あって、術後の体にはきつい本でした(笑)。
ええんじゃないか騒動@京都、是非体験してみたいですね。
マガジン青春譜
川端康成と大宅壮一
猪瀬直樹(文春文庫)
小説家の川端康成と大宅壮一の半生を主軸に、大正時代の文芸雑誌・出版社の興隆を交えつつ描いた本。
他にも芥川龍之介、菊池寛、島田清次郎等々、特色のある人びとが脇を固めています。
時代背景によるものか、作家という職業によるものか、破天荒な人が沢山登場し、度肝を抜かれる場面が沢山ありました。面白いです。
わが勲の無きがごと
津本陽(幻冬舎文庫)
小説。太平洋戦争時にニューギニヤ戦線に従軍した義兄が、帰還後豹変してしまった理由を探るうちに衝撃的な事実を突き止める義弟。
生き地獄のような南洋戦線とその中に置かれた人間の理性の葛藤。
怖い本でした。ホラーやミステリーよりも、人間の精神が壊れた時が何より一番怖いですね。
季節の記憶
保坂和志(中公文庫)
小説。父親と息子の2人家族と兄と妹の2人家族の鎌倉を舞台にした物語。特別なことは何も起きない、スローな小説です。
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