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2007年8月

2007年8月29日 (水)

韓国人人質解放!

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

タリバンに捕らえられていた韓国人の人質が解放されました!
実に6週間ぶりのことです。

「韓国政府とタリバンが人質19人全員の解放に合意した」という報道が流れた後、実際次々に人質が解放されており、既に12人が解放されました。

今回の人質解放の条件としてタリバン側は、
・韓国軍の年内撤退
・布教目的の韓国人のアフガニスタン・パキスタンへの渡航禁止
・韓国人NGO職員の国外退去等を求めているそうです。

当初タリバン側が求めていたタリバン囚の解放や、身代金の支払いについては、行われていないと報道されています。

元々韓国軍は年内に全ての軍隊を撤退する予定としていたので、なんら譲歩したことにはなっていませんが、どのような内容でも要求に応じた形になっていることについて、今後新たな誘拐を誘発する可能性もあるとして批判をしているアフガニスタン政府高官もいるようです。

今回の全員解放と今後の治安の行方については、早計な判断を行うことは難しいと思いますが、いずれにしても無事解放されて本当に良かったです。

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2007年8月24日 (金)

買出し

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

カブール市内での誘拐事件以来、不要不急の外出を控え生活しております。

思い返せば、今週はANSO(Afghanistan NGO Security Office)のセキュリティミーティングに出席した以外、一度も外に出ませんでした。

そんな中、今日のお昼はカブールの紀伊国屋と言われる(?)「A-ONE Market」に買出しに行ってきました。
ここは、海外の製品を中心に、シャンプーや歯磨き粉等の生活用品、食品、鍋や食器類、etcと基本的に何でも揃う品揃え。
いつも、外国人でにぎわっているお店です。

シャンプーとコンディショナーを買いたかったのですが、私の買おうとした種類のものは、何故かコンディショナーは種類豊富にあるけれどシャンプーがない、という状況だったのであきらめ、食べ物を中心に買って来ました。

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お菓子多いですね・・・(笑)。
お菓子はパキスタン製をよく見かけます。

ネコスケは新しいネコのエサに興味津々です。
黄色いパッケージのカリカリのエサはタイ製、缶入りのエサはイタリー製でございます。

ちなみに、ここの店番の少年たちはとっても利発。
例えば、ここでは外貨でもアフガニでも支払えるのですが、その計算がとても早い。
さらにお客を覚えていて、私たちには、片言の日本語で色々と話しかけてきます。
「オゲンキデスカ」「アリガト」「コニチワ」などの挨拶は、おてのものです。

今日もそんな会話をしていたら、店で買い物をしていた初老の男性に突然「ニホンジンデスカ?」と聞かれました。
UNに勤めているブルガリア人で、日本人(大阪出身)の奥様がいるとか。

アフガニスタンで日本語が聞けて嬉しかったんでしょうね。
でもこちらは突然のことにちょっとビックリしてしまい、若干腰の引けた対応をしてしまいました(笑)。

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2007年8月23日 (木)

お正月?

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

事務所内で仕事をしていると、事務所の敷地内で、「パシッ」という音が聞こえました。
なにやら大判の紙のようなものが落ちてきた感じ。

しばらくすると、セキュリティガードがニコニコしながらこれ(↓)を持ってきてくれました。

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そう。凧です。
実はアフガニスタンでは凧揚げがとてもポピュラー。
空を見上げると、ものすごく高度の高い場所に、沢山の凧が揚がっているのが見られます。

そのガードに凧揚げを強要(?)されたので、狭い敷地内でやってみました。
ガードに凧を持たせ、ネコスケを肩に乗せ、凧の糸を持って敷地内を走り回る事務所長。
ある意味壮観です(笑)。

しかしながら、全く揚がりませんでした。
ガードの分析によると、糸が切れているからということで、今度糸を持ってきてくれるそうです。
優しいですね!

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2007年8月22日 (水)

子どものいる風景

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

夏休みに広島を訪れていたJEN東京の同僚が、写真を送ってくれました(↓)。

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戦後日本の青空教室の様子です。
これを見て、アフガニスタンを思い出したとのこと。

確かに!!(←手をポンと叩いて納得)
現在、JENが再建を行っているパルワン州の学校(↓)。

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男女共学/別学、服装等の違いはありますが、地べたに敷物を敷いて座っている生徒の様子や、黒板を立てかけている様子なんて、あらまあ、そっくりです。
でも、比べてみると、日本の昔の子どもって、超姿勢良いですね(笑)。特に、真ん中の列で飛び出して座っているオカッパちゃんの姿勢の良さと言ったら!

さて、このパルワン州の学校には校舎がないため、約500人の生徒は、現在テントや屋外、近隣の民家で授業を受けています。
そんな状況の中、JENでは先日校舎建設に着工しました。

冬前には子どもたちが新しい校舎の中で勉強を出来るようになる予定です♪

===

60年前の日本の子どもたち。
戦後の日本を廃墟の中から再建した彼らは、現在、楽しい老後を過ごしているのでしょうか。
そして、子どもだった彼らにとっての未来である現在の日本は、想像していた姿と比べてどうだったのでしょう。

一方、現在のアフガニスタンの子どもたち。
60年前の日本の子どもたちと同じような状況で学ぶ彼らは、どのような未来を思い描いているのでしょうか。
そして、彼らを待ち受ける未来は、どのような姿で彼らを迎えるのでしょう。

彼らが、希望に満ちた未来を思い描くことができ、且つ、その未来への希望をかなえられるような日がくるようなお手伝いをしたいと切に思います。

===

子どもたちの「学びたい」というまっすぐな気持ちを応援してみませんか?

例えば・・・、
1,000円で、石鹸やタオル、ポリタンクを使った伝染病予防の講習会を家族4人が受講できます。
5,000円で、子どもたちに2人用の椅子付きの机が用意できます。

ダンボールに入れて送るだけで、眠っている本が学校に!
やってみよう、BOOK・MAGIC!

「アフガニスタンを忘れないで REMEMBER AFGHANISTAN」
夏募金、やっています♪

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詳細はJENの東京本部にお問い合わせ下さいませ。

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2007年8月21日 (火)

異文化交流

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

日本文化との共通性を見出すことがしばしばあるアフガニスタンでの生活。
悠久の時を経て、シルクロードを通じて伝わってきたのかしら・・・、と時に壮大な気持ちにさせてくれます。

例えば、衣食住に関わる部分。

カルザイ大統領が良く着ている緑と紺の縦縞の袖の長いコート。
「チャパン」という名前ですが、半纏や掻巻みたいですよね。

また、コタツに良く似た(というかコタツそのもの?!)の「サンダリ」という暖房器具もあります。
コタツ布団の中は、電気ではなく炭で暖めています。
掘りごたつの「堀り」じゃないバージョン、といった感じです。

また、多くの家庭では、家に入る時に入り口で靴を脱ぎますし、食事の時や家族団欒の時は座布団と布団の中間のような敷物を敷いてその上に座ります。

そんな日本文化との共通性を多々発見するアフガニスタンですが、今日また新たな発見がありました。

我が事務所ナショナルスタッフの目から見ても、非常識極まりないアフガニスタンのとある会社と、数ヶ月間一緒に仕事をせざるを得なかったのですが、遂にその仕事が終わったので、最後にその会社関係者が帰った後、思わず塩をまいたのでした・・・。

するとそれを見ていたスタッフが、「アフガニスタンでも同じ事をする!」と言うのです!

「メルマスティア(客人歓待)」が特徴とされるアフガニスタンでも、嫌な客には後からこっそり塩を撒いているというのは、とても面白い裏事情でした(笑)。

ちなみに、アフガニスタンの場合は、塩にドライチェリーを入れたものを撒くそうです。
ちょっとステキですよね。ドライチェリー入りの塩。
怒りも和らぎそうです(笑)。

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2007年8月20日 (月)

誘拐事件

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

3連休の中日に、カブール市内でドイツ人の援助関係者が誘拐されました。
レストランで食事をしていたところを、突然入ってきた武装犯罪集団に拉致されたということです。

幸い、拉致されなかった同行者がすぐに警察に通報したため、市内に包囲網が張られ、事件発生から2日も経たないうちに解放されました。

今回の事件で特に留意すべき点は、やはり首都カブールで起きた誘拐事件であるということかと思います。

これまで発生した外国人の誘拐事件は、特に治安状況の悪い南部や東部で発生していました。
それが今回は、首都のカブールで、しかも白昼堂々発生したのです。

残念なことに、本年3月に発生したイタリア人ジャーナリストの誘拐事件の際に、交換条件で求められたタリバン囚を釈放したことを契機に、アフガニスタン国内での外国人の誘拐は増加傾向にあります。

韓国人の人質事件も2人が解放されたものの、1ヶ月が経過した今も、まだ19名が捉えられたままです。
また、その直前にワルダック州で誘拐されたドイツ人も未だ捕まったままです。

1日も早く人質の方々が解放されることを願ってやみません。

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2007年8月19日 (日)

独立記念日

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

8月19日(日)は、アフガニスタンは国民の祝日でした。
1919年の英国からの独立を祝う88回目の独立記念日です。
アフガニスタンの週末は金・土なので、この日を含めて3連休。

この独立記念日には、国軍のパレードやカラフルな民族衣装のショーなどを含んだ式典が、カブール市内のスタジアムで行われました。
このスタジアムは、タリバン時代に見せしめの公開処刑が行われていた場所です。

1919年の英国からの独立を祝う式典でしたが、一方、現在もアフガニスタンの国内には多くの外国軍が駐留しており、うち英国軍も7,000人程駐留しているそうです。
治安の安定も、復興事業を含めた政府の収入も、未だ諸外国の支援を受けざるを得ないアフガニスタン。

数千人が集った式典で、カルザイ大統領は、アフガニスタンの真の独立のためには、若者の教育が重要と強調したそうです。

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2007年8月18日 (土)

癒し系~その後

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

例の癒し系、大分成長し、且つ相当なついてきました。
お気に入りの場所は、狭い場所と私の肩の上(↓)。
手乗り文鳥ならぬ、肩乗りネコです。

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名前はネコスケにしました。
女の子なんですけどね。かわいそうかな・・?

あどけない顔をしたネコスケと、ネコスケにより作られた私の手の傷跡・・・(↓)。
傷だらけです。あれ?もしかして、なつかれてない・・??

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2007年8月17日 (金)

ありがとう!

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

とっても嬉しいことがありました。
以前の職場の同僚が、メッセージ付きで、アフガニスタン指定でJENに寄付をしてくれたのです♪

アフガニスタンのような国の現場で仕事をしていると、長年の紛争が残した街や人びとへの爪あと、いびつな発展の様子等と日々触れたり、また、日を追う毎に増えてくる制約に直面することで、視点が近視眼的になることが増えてきます。

そのような中、想ってくださる人たちがいること、そしてそのお心遣いにとても元気付けられ、パワーをもらいました。

また、人とのつながりって嬉しくてありがたいものだなぁと思いました。
喜びも幸せも、悲しみも憎しみも、人としてのあらゆる感情は、ひとえに人ととのつながりによって生じるものである、と改めて思わされました。

Oさん、Kさん、Kさん、どうもありがとうございます!!
お心遣いがとてもとても嬉しかったです♪
そして思いやりにとっても元気付けられました!

アフガニスタンを思って支援してくださる方々の想いを確実に現場に届けられるよう、引き続き頑張ります☆

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2007年8月16日 (木)

暑中お見舞い

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

今夏、日本は猛暑で40℃を超えた地域もあったとのこと。
皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

こちらも昼間はまだ倒れそうなくらいに暑いのですが、夕方から朝にかけては、空気の中に秋の気配が感じられるようになってきました。
季節の移り変わり、時の経つのは早いものです。

こちらに来てから、クーラー無しの生活をしておりますが、実はこれがなかなか良いものです。
クーラー生活に慣れきった体で耐えられるかな、と当初は心配しましたが、体が本来のリズムを取り戻してきているようです。
気温が40度くらいに上がった時は、血液の温度も上がっている感じがしてボーっとしてしまいますが、沢山汗をかくので、運動不足の身にとっては、その意味でもとても爽快です。

かと言って、日本の、特に、街全体がヒートアップしているような東京の暑さはまたベツモノという気がしますので、日本でクーラーなし生活を続けられるかと言うとそれはまた別の話、という気もします(笑)。

みなさま、どうぞご自愛下さいませ。

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2007年8月15日 (水)

終戦記念日に想うこと

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

8月15日は終戦記念日ですね。

早いもので、紛争地で働き始めて9ヶ月と半月が経ちました。

その間、この国で25年の紛争により失われたものの大きさを実感する日々でした。
本来あるべきものがない、あったけれども失われて久しい・・・etc。
そしてそれは、物的なインフラストラクチャーのみならず、人びとの本来身に付けているべき能力・スキルや、国家としての機能であったりもします。

どのような状況においても、武力による解決が正当化されるべきではありません。
それにより失われるものの大きさ、それにより生まれる新たな憎しみ、そして新たな破壊。

何事においてもそうですが、例えば人間関係でも、壊すのは一瞬ですが、築き上げるには長い時間がかかります。

経験から学ぶのが人間の人間たる所以だと思います。
無益な歴史を繰り返さないようにしたいものです。

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2007年8月14日 (火)

初心

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

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無駄なものなど きっと何一つとしてないさ
突然 訪れる鈍い悲しみであっても

忘れないで君のことをぼくは必要としていて
同じようにそれ以上に想ってる人もいる
あなどらないで僕らにはまだやれることがある
手遅れじゃない まだ間に合うさ
この世界は今日も美しい そうだ美しい

Mr. Children『It's a wonderful world』

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2007年8月13日 (月)

所長のオシゴト

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

突然ですが、所長のオシゴトってどのようなものでしょう?

スタッフや事務所や事業のセキュリティ確保、対外関係構築、事務所マネジメント、事業マネジメント、広報、新規予算の獲得・・・etc。
色々ありますが、その中でも最も重要なのは、スタッフのモチベーション向上・維持だと考えています。

仕事を行う上で、モチベーションは本当に重要。
同じポジションに就いているスタッフでも、モチベーションがあるか無いかで、出てくるアウトプットから、オフィスの他のスタッフに与える影響まで大きく変わってきます。

アフガニスタンの場合、援助産業がGNPの上位を占める主要産業のため、NGOと言えども(他業種に比べて)高い給料水準をメインの理由に働いている人も少なくありません。
それはある意味当然。

しかしながら、結果を出しているスタッフ、ビジネスパーソンとして成長しているスタッフを見ると、それを超えた理由があるように思われます。
それはやはり、「アフガニスタンの人びとのためになる仕事をしたい」、という気持ち。

より困難な状況にある人びとの支援をする、というような内容の事業形成について打ち合わせをする時に、やる気に輝くスタッフの顔を見ると、その仮説が実証されているように思います。

建設業者との折衝、労働者の監督、住民との調整、行政機関からの問い合わせへの対応、報告書の作成・・・etc、日々の業務の一つ一つは細かい仕事であり、また、スムーズに進まないことが、ある意味当たり前の環境。

そのような時に、スタッフ全員が共感でき、モチベーションをアップさせられるような目標を設定し、またそのような環境を作っていく、それが重要な所長の仕事だと思っています。

日々変化する環境の中で、ぶれない目標を共有すること、そしてモチベーションを継続すること。

「言うは易し」ですが、志を同じくする仲間と共にチームとしてより良い仕事ができるよう、どのような環境にあっても、まずは私自身がモチベーションを高め、良い影響を与えられるよう、頑張っていきたいと思います。

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2007年8月12日 (日)

片付けられる女

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

少し前に、「片付けられない女」という言葉が流行りましたが、我が事務所には、その対極を行く女性がいます。

つまり、「片付けられる女」。しかも「超」が付くくらい片付けられる女。
彼女は、料理・掃除・国際スタッフの衣類の洗濯を担当するナショナルスタッフです。
一度に複数の仕事をこなすことの出来る、「ザ・スーパー主婦」。

週明けの日曜に出勤してくると、彼女はまず埃だらけのオフィスの机やPC周りの掃除を開始します。
以前も書きましたが、カブールは本当に埃が多く、窓を開けていると一日で机の上にうっすらと埃の層が溜まるほど。
でもクーラーがないので、窓は開けざるを得ません。すなわち常に埃だらけ。
そんな机の上を、次から次へと掃除していきます。

特に私の机の上は、資料や本や細かいものが色々と置いてあるのですが、彼女はそれらを一つ一つ雑巾で拭き、もとあった場所にきれいに戻してくれます。

次に、国際スタッフの朝食を出します。
以前の朝食メニューはケーキとお茶だったのですが、一度誰が教えた訳でもないのに、ドリップ式のコーヒーを入れてくれました。それがとても美味しくて、大絶賛したところ、最近では毎朝美味しいドリップコーヒーを出してくれるようになりました。
美味しいコーヒーで一日を始められる幸せ・・・♪

それから、キッチンに山と積み重ねられた食器洗い。
夜や週末は国際スタッフは自炊しているのですが、食器等はそのまま置いておくことが多く、大抵毎朝山のように鍋や食器がキッチンシンクに残っています。
それらを鼻歌を歌いながら、次々と片付けていきます。

そして昼食準備。
昼食は、毎日美味しいアフガン料理を出してくれます。
昼食は、国際スタッフ・ナショナルスタッフ全員でお金を出しているのですが、驚くのは彼女の資金回収能力。
毎月の支払いを忘れるスタッフがいようものなら、ものすごい勢いで回収に出向きます。
また、メニューに肉が出る時は、若干支払いを上乗せしなければならないのですが、その時も、渋るスタッフからものの見事に徴収してきます。
確実な資金回収能力は、ナニワ金融道も恐れをなす位(笑)。

午後は、昼食の後片付けをして、事務所や国際スタッフの部屋の掃除、それから洗濯・アイロンがけです。

彼女が掃除した後の部屋や事務所スペースは、驚くほどの綺麗さ。
ものがピシッと整理整頓され、埃一つ塵一つありません。

よくよく観察してみると、椅子の足や敷居の隙間、階段手すりの足元等、普段気が付かないような場所も丁寧に拭き掃除をしています。綺麗になるのも当たり前ですね。納得。

洗濯物もパリッとアイロンが効いて、清潔になって仕上がってきます。
ただ、彼女のプライオリティは、清潔>傷みのようで、余りに激しく洗ってくれるため、洗濯物の傷みが早いのが玉にキズ(笑)。

これだけの仕事を、業務時間内に全てこなし、しかも時間が余ってお茶を飲んでいる彼女。
本当に「ザ・スーパー主婦」なのです。

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2007年8月11日 (土)

戦争と平和

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

ニコライ・ロストフは顔をそむけて、まるで何かをさがしもとめるように、遠くを、ドナウ河の流れを、空を、太陽をながめはじめた。空のなんと美しく見えたことか、なんと淡青く澄んで、しずかで、そして深い空だろう!沈みゆく太陽のなんと赤く、そして荘厳なことだろう!遠いドナウの流れのなんとやさしくつややかに輝いていることだろう!そしてもっともっと美しかったのは、ドナウの遠いかなたに青ずみゆく山並、修道院、神秘的な谷間、梢まで薄靄におおわれた松の林・・・・・あちらには静寂と、幸福があった・・・・・『何も、何もぼくは望まないだろう、何も、ただあそこへ行かれさえしたら』とロストフは思った。『ぼく一人と、それからあの太陽に、こんなにたくさんの幸福があるのに、ここには・・・・・呻きと、苦痛と、恐怖と、そしてこの不明、このあわただしさ・・・・・そらまた何か叫んでいる、そしてまたみんな後方へ掛けだした、ぼくもいっしょに走ろう、そうだ、これがあれなのだ、死なのだ、ぼくの頭上に、ぼくのまわりに・・・・・一瞬したら---ぼくはもはやあの太陽も、あの流れも、あの谷間も、二度と見ることがなくなってしまうのだ・・・・』
--「戦争と平和」トルストイ 工藤精一郎訳(新潮文庫)

突然ですが、私はロシア文学が好きです。
その中でも、実はドストエフスキーが一番好きです。
何故好きか、という理由はたっぷりあるので、それはまたドストエフスキーの本を紹介する時に書きたいと思います(笑)。

トルストイは、これまで小編しか読んだことがなかったのですが、読む時間はかなりあるだろうと思ってこちらに持ってきた名作、「戦争と平和」。
面白いです。

冗長だけれど、そこがまたロシア文学の良さ。
途中で、「あれ、これ誰だっけ?」と思って読み返さなければならないくらい(笑)沢山の登場人物が呼び名を変えて次々出てくる冗長なストーリーの中に、はっとさせるような、鋭く輝く人生の真実がちりばめられています。

この世の中に数多ある真実を、いかに明確且つ鮮やかな切り口で、心に残るような筆致で描けるか、それが優れた作家の条件なのかもしれません。

これだけ長い時間の洗礼を受けながらも、しかも国籍の異なる世界で親しまれてきたということは、それだけ普遍的な真実の描写に長けていたのだろうと思わされます。

トルストイの作品の中で、戦争を描いたものとしては、この「戦争と平和」の他に、名前を忘れましたが、2006年10月に何者かの手で殺されたアンナ・ポリトコフスカヤさんが書いた「チェチェンやめられない戦争」という本の扉に引用されていた作品がとても心に残る内容でした。
数十行というわずかな文章の中に、戦わざるを得なくなった人間の、悲壮感・絶望感が込められていました。
是非、読んでみたい作品です(どなたか、どこで通して読めるかご存知の方、教えてください!)。

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2007年8月10日 (金)

アフガニスタンのフルーツ:⑫杏

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

久々のアフガニスタンのフルーツシリーズ。
今日は杏をご紹介します。当地の言葉でザルダール。

大きさも色も形も日本で見るものと余り変わりありません(写真はちょっと桃っぽいですね)。

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が、味はどうでしょう??
実は私は、日本でも生の杏は食べたことが無く、ジャムやピューレしか味わったことが無いので比較が難しいのですが、なんとなく大味(?)な感じがしました。
甘くて酸味は殆どありません。

面白かったのは、食べ方。
へこんだ部分に爪で切れ目を入れ、勢いを付けて左右にくるりと回します。
丁度、ビンのふたをあけるときのような感じ。
そうするとあら不思議。杏が二つに割れるのです。
これって杏の普通の食べ方なのでしょうか??

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2007年8月 9日 (木)

人生最良の日

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

先日、当地に来てから初めて、アフガニスタンの結婚式に参加してきました。

カブールに数多ある結婚式場の1つに近づくと、既にお腹に響く大音量の音楽が聞こえてきます。
会場は、男性用と女性用に分けられており、私は女性用の会場へ。

大ホールのような場所に一歩足を踏み入れると、40個程のテーブルが所狭しと並べられており、そこには見渡す限り女性が座っています。
そして、会場の中央正面には舞台があり、電子ピアノ、電子ドラム、ギター、ヴォーカルの4名で構成されるバンドが、中東風の音楽を大音量で演奏し、その前のスペースでは、女性や子供たちが激しく踊っています。踊りも中東風の妖艶なもので、ちょっとビックリしてしまうような激しさ。

そしてとにかく驚くのは、女性たちの華やかさ。
カラフルなビーズやスパンコールがこれでもかと散りばめられた煌びやかな衣装をまとい、驚くような化粧(白塗り+ただでさえ彫りの深い顔立ちをさらに強調するようなアイメイク+眩しく光る口紅)をしています。

大音量の中、まばゆいばかりの女性たちの踊りの様子を見るともなく見ていると、新郎新婦が登場。
新郎が新婦の腕を引き、沢山の親戚を引き連れ、照明に照らされビデオカメラで撮影されながら、中央舞台の対面にある椅子の並べられた舞台に進んでいきます。その途中、周りを取り囲んだ親戚の人たちがきらきら光る金粉のようなものを新郎新婦に振り掛けています。

新郎新婦が舞台に到着すると、続々と親戚や友達がその周りを取り囲み、大撮影大会。
と言っても、一般の人の写真撮影は禁止で、新郎新婦が引き連れてきたカメラマンが撮影をしています。その間も、音楽とダンスは継続。

撮影がひと段落すると、来た時と同じような状態で新郎新婦が会場を後にします。
その後、食事が始まり、またダンスが始まり、三々五々お開きになっていきます。

ちなみに、新郎新婦のお披露目は、男性用の会場ではありません。
というのも、奥さんの写真でさえ他人には絶対に見せないお国柄。新婦を男性陣の目の前に連れて行くなどということはありえないようです。

結婚式会場は撮影禁止なので、残念ながらお式の写真はありませんが、頂いた引き出物の写真をどうぞ(↓)。

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中には砂糖で固められた豆菓子とキャンディーが入っていました。喜喜。

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2007年8月 8日 (水)

癒し系

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

大変ご無沙汰しております!

ブログの更新が途絶えてしまい、またご心配をおかけしてしまいました<(_ _)>
おかげさまで元気にしております。

ここ数週間、色々なことが重なりとても忙しかったため、書きたいことはあるものの、感性が鈍ってしまい、なかなか筆が進まなかったのでした・・。
今後も状況が変わることは当分なさそうではありますが、また更新していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m

===

さて、突然ですが、ネコがやって来ました♪♪
事務所裏の発電機が置いてあるスペースに居た生後数週間のネコをセキュリティガードが拾ってきたのです。

早速、私の部屋で飼い始めました。

最初の夜は夜鳴きがひどく、次の夜は大人しく私の首の下で(!)寝、その次の夜は引っ掻いたり噛み付いてきたり、そして昨晩は夜中に大興奮してジャンプ→アタックを繰り返しと、なかなか私を熟睡させてくれません。そしてたったの数日で、私の腕は傷だらけです・・・(笑)。

また、気付かずに踏んでしまいそうになること、それからなぜか私に抱っこされている時におしっこをすること(もしかして、怯えている・・・?!)が目下の悩み。

が、私が部屋に戻ると、どこかからトコトコと現れ、足元にまとわりついてくるのがなんとも言えずカワイイのです。
最近は、お昼の後等に部屋に戻ってネコと遊ぶのが最大の楽しみです。

===

明日から週末にかけて、カブールでは「和平ジルガ」が開催されます。
何かと微妙な関係にある隣国パキスタンの要人を含む総勢700名を招いて行われる大会議。
そのような機会を狙ったテロなども想定されるため、安全確保のため、週末は外出は控え宿舎に缶詰状態の予定。

ということで、ネコと終日遊ぶ予定です。楽しみ・・・♪

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180ml入りのミルクパックと同じ大きさ!手のひらサイズです(手だけ登場しているのは、セキュリティガードです)。

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2007年8月 1日 (水)

職住近接

皆さんこんにちは。JENカブール事務所長の柴田哲子です。

JENの事務所は、宿舎兼事務所。

大き目の民家の、1階が事務所と食堂、2階が宿舎になっています。
完全なる職住近接。

特に、アフガニスタンでは自由に外出できないという事実とも相俟って、休日は気付いたら仕事をしている、というような状況になり勝ちです。
また、プライベートも余りありません。

一方、メリットもあります。

例えば、お昼ご飯の後に、自室に戻って若干のシエスタタイムを取れるのはささやかな幸せ♪
昼食後に睡眠を取ると仕事の効率が上がるということで、日本でもお昼寝ビジネスが盛んだったような覚えがあります。

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